娘が生まれることがわかった、そんな中僕は決めた。
「一生モノの時計を買おう」。
その言葉が頭の中に降ってきた瞬間のことを、今でもはっきり覚えている。当時は時計にそれほど詳しいわけじゃなかった。ただ、「父になった」という実感が、何かを突き動かしたのかもしれない。
そして私の父が持っていたロレックスにずっと憧れを持っていた中、このタイミングで娘が20歳になった時に渡すことができる相棒が欲しい!と強く思うようになった。
そこから8回の正規店通い、いわゆる「ロレックスマラソン」を経て、手に入れたのが——デイトジャスト36 スレートローマン文字盤。
この記事では、実際に購入して日常的に使い倒している僕が、購入ストーリーから外観・着こなしまで本音でレビューする。スペック比較サイトじゃわからない「使い手のリアル」を届けたい。
この記事でわかること
- デイトジャスト36 スレートローマンの正直なレビュー
- 名古屋正規店でのロレックスマラソン体験談
- スレートローマンを選んだ理由と実際の印象
- スーツ・カジュアルそれぞれの着こなし実例
- 正規店・並行輸入・中古、どこで買うべきかの考え方
デイトジャスト36 スレートローマン スペック

| 型番 | 126234(フルーテッドベゼル×オイスターブレス) |
|---|---|
| ケース径 | 36mm |
| ケース素材 | Oystersteel(904Lステンレス) |
| 文字盤カラー | スレート(濃いグレー) |
| インデックス | ローマ数字 |
| ベゼル | フルーテッドベゼル(ホワイトゴールド) |
| ブレス | オイスターブレス |
| 防水性能 | 100m |
| 駆動方式 | Cal.3235(自動巻き) |
| パワーリザーブ | 約70時間 |
| 購入日 | 2025年1月 |
| 購入価格(正規店・税込) | 1,368,400円 |
| 中古相場(参考) | 約180〜200万円(2026年現在・状態による) |
なぜデイトジャスト36を選んだか——購入ストーリー
娘の誕生が、すべてのはじまりだった
初のロレックス購入を決意したのは、娘が生まれることが分かってからだ。
「父になる記念に、一生手放さない時計を買おう」。その思いは、漠然としたものだったけれど、確かに僕の中にあった。時計に詳しくなかった僕がロレックスに向かったのは、ひとえに父の影響だ。ロレックス狂の父に育てられた僕にとって、ロレックスは「一生モノの時計」の代名詞だった。
最初の壁:ロレックスマラソンの現実
父は複数本のロレックスを所有しているが、これまで全て並行店で買ったことしかなかった。僕は最初の1本目ということもあり、並行店で買うのではなく正規店で買う、いわゆるロレックスマラソンをして購入したいという思いが強かった。
名古屋の正規ロレックス取扱店に初めて足を踏み入れたのは、娘の誕生が分かってから秋口のことだった。「デイトジャストが欲しいんですが」と希望モデルを伝えると、返ってきた言葉は「現在、在庫がございません」。
なんとなく難しいことは分かっていたが、それが7〜8回続いた。
店員さんは毎回丁寧で、決して冷たくはない。でも在庫はない。「ロレックスマラソン」という言葉の意味を、僕は体で覚えた。通い続けることで少しずつ顔を覚えてもらい、好みを伝え、関係を積み重ねていく。それがロレックスを買うための向き合い方だと、今ならわかる。
父が先にゴールするという事件
7回目の訪問だったと思う。その日は父もロレックスの正規店に連れて行った。父は「正規店でなんかで出てくるわけがねえぞ」と強く言ったが、僕は一度違うモデルは提案してくれたからと無理矢理連れて行った。
いつも通り、僕が「デイトジャスト36mmが欲しい」という話をしていたら、店員さんが在庫を持ってきてくれた。
「こちらのデイトジャスト41なら在庫があるのですが、いかがでしょう」
いや、それは自分が欲しいモデルじゃないし、と断ろうとした瞬間、隣の父が食い入るように時計を見つめていた。アズーロブルーのローマ数字文字盤、フルーテッドベゼル、オイスターブレス。
「これ、いいな」
次の瞬間、父はそのデイトジャスト41を購入していた。
息子より先に正規店デビューを果たした父を、複雑な気持ちで見送ったことは言うまでもない。ただ、その後のマラソン通いの励みにもなった。「父が買えたなら、俺も必ず」と。
試着の瞬間、「これや」と思った
8回目の訪問。いつものように声をかけると、店員さんが「少々お待ちください」と奥へ消えた。
出てきたのはまさに希望モデルであった——デイトジャスト36 スレートローマン。
当初から希望していたモデルはフルーテッドベゼルにオイスターブレスのデイトジャスト36mm。文字盤をスレートグレー×ローマインデックス(通称スレートローマン)かミントグリーンの2つで迷っており、両方を希望として伝えていた。
ミントグリーンが一番人気であったこともあり、気にはなっていたが、自分が一本目の相棒として着けるなら派手すぎずいろんな格好に違和感なく合わせることができるスレート(グレー)で緑の枠取りが特徴的なローマインデックスの方じゃないかと思い出していたところであった。
そんなタイミングでのドンピシャの提案だったので本当に驚いたし、めちゃめちゃ興奮した。
試着した瞬間、「あーもうこれや。これ買います!カッコ良すぎますね!」と100万円を超える人生初のえげつない買い物であることを忘れ、即決していた。
その日、僕はロレックスマラソンを完走した。
外観・デザイン詳細レビュー
スレートローマン文字盤——主張しないのに存在感がある

スレートとは、濃いグレーのこと。
一見地味に見えるかもしれない。でも実物は全然違う。光の当たり方によって、深みのある表情を見せる。「主張しすぎないのに、上品さの中に迫力がある」——スレート文字盤の魅力はそこに尽きる。
ローマ数字のインデックスとの組み合わせは、クラシックで上品。アラビア数字やバーインデックスとは違う魅力を感じた。さらにその文字はロレックスカラーでもあるグリーンで装飾されており、特別感とアクティブさも感じることができる。
ビジネスシーンでも浮かない。カジュアルにも合う。スレートローマンを選んだ最大の理由は、「どんな場面でも格好がつく」この万能さだった。
フルーテッドベゼル——細部に宿る職人技

フルーテッドベゼルは、ホワイトゴールド製。光を受けてきらめく彫り込みは、デイトジャストを象徴するデザインだ。
初めて見たとき、「少し華やかすぎるかな」と思った。でも使い続けるうちに、これがデイトジャストの顔だと気づいた。文字盤のスレートグレーが落ち着いているからこそ、フルーテッドベゼルの輝きが品よく映える。
オイスターブレス——ステンレスなのに肌なじみがいい

オイスターブレスは、904Lステンレスを使用したロレックスの定番ブレス。
最初はデイトジャストの鉄板でもあるジュビリーブレスがいいかなと思っていた。ただ、自分自身がまだ30代前半であること、「スポーティに男らしくつける中に上品さ」をと考えた時に、フルーテッドベゼル×オイスターブレスがベストの選択肢なのではないかと思った。
実際に着けてみると、意外なほど肌なじみがいい。ポリッシュとサテンの組み合わせが絶妙で、カジュアルにも馴染む。ステンレスのくせに、温かみすら感じる。
実際に使って感じたこと——ちょうど1年ほど使い倒したリアル
毎日使えるタフさ
防水100m、Cal.3235搭載。日常のアクティビティで気を遣う場面はほぼゼロだ。雨の日も、出張の移動中も、子供と遊ぶときも、ずっと腕にある。「大切にしすぎて使えない」という高級時計あるあるとは無縁で使えている。
36mmというサイズは正解だったか
これは購入前に一番悩んだポイントだ。
現代のトレンドは40mm超えが主流で、36mmは「小さい」と感じる人もいる。実際に着けてみると、僕(手首周り15.5cm)にはちょうどいい。細めの手首にこそ36mmは映える。スーツの袖口からチラ見えするとき、品よく収まるサイズ感は36mmならではだ。主張しすぎないのがむしろ格好いい。
「大きい時計が好き」という方には物足りなく感じるかもしれない。でも「さりげなく良いものを持つ」というスタンスには、36mmが完璧に答えてくれる。
また時計を好きになる前から服・ファッションが好きだったこともあり、時計を主役にしすぎない・さらりと粋に着けこなすという観点から36mmは絶妙なサイズだなと強く思う。
腕時計は本当にかっこよく、魅力たっぷりだが、あくまで自分を表現する・引き立たせるための一部。自分の全身ファッションコーディネートに一役買ってくれる相棒、くらいの距離感がちょうどいいなと他のコレクションが増えていく現在でも考えている。
傷について
ステンレスケース・ブレスは、使っていれば当然小傷がつく。でもそれが「相棒感」に変わっていく。購入当初のピカピカより、少し使い込んだ今の方が愛着がある。ロレックスの時計は「育てるもの」だと実感している。
とはいえ、大きな傷はつかないようにすごく気を遣っているのも否めない笑
スーツ・カジュアル 着こなし実例
スーツ×デイトジャスト36——これが本領発揮

グレースーツ、その中にブラックのニット。袖口から覗くスレートローマン。
これ以上の組み合わせが思いつかない。フルーテッドベゼルの輝きが袖口で品よくアクセントになり、スレートの文字盤がスーツの品格を底上げする。「腕時計がスーツを完成させる」という感覚を、初めてリアルに感じた。
スーツ着用の際にこれを身につけると、背筋が伸びる感覚を持つ。
カジュアル×デイトジャスト36——意外にハマる

グレーのロンT、デニム、スニーカー。このシンプルな組み合わせにデイトジャスト36は驚くほど馴染む。
「高級時計は浮く」という先入観は、スレートローマンには当てはまらない。主張しすぎないグレーの文字盤と、オイスターブレスの無骨さが、カジュアルスタイルにさりげない格を加えてくれる。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
おすすめな人
- 初めてのロレックスを探している → 汎用性が高く失敗しにくい
- スーツもカジュアルも両方着る → どちらにも対応できる万能モデル
- さりげなく良いものを持ちたい → ドヤらずに品を出せる
- 手首が細め(〜16cm前後) → 36mmが最もバランスよく映える
おすすめしない人
- 大きい時計が好きな人 → 41mmのデイトジャスト41やエクスプローラー40の方が満足度が高い
- スポーツウォッチが好きな人 → サブマリーナやGMTマスターの方が魅力を感じると思う
- とにかく目立ちたい人 → デイトジャストは定番ではあるが、目立つというより「わかる人にわかる」系
購入方法——正規店・並行・中古の違い
正規店
メリット:正規店ならではの独特な購入体験、保証書・箱あり、確実に本物、国内アフターサービスが充実
デメリット:在庫が潤沢にはないため、ロレックスマラソン必須
名古屋での購入体験から言うと、正規店は「関係性を築く場所」だ。すぐ買えると思わず、店員さんとの対話を楽しむ気持ちで通うことをすすめる。僕は過度な期待はせずに楽しみながら週1回くらいのペースで通っていたため、ストレスなく継続することができたと感じる。
並行輸入
メリット:確実に買える、種類を選べる、気軽に店舗で手にとって確認できる
デメリット:定価よりは割高のケースが多い、品質の確認が必要
信頼できる並行店を見極めることが重要。購入後のアフターサービスについては事前に確認を。
中古(認定中古・一般中古)
メリット:確実に買える、種類を選べる、旧型番や過去モデルであれば現行の定価よりも安く買える可能性、廃番モデルも入手可能
デメリット:現行モデルだと中古でも定価よりは高くなる可能性、状態のばらつきあり、偽物リスク(信頼できる店選びが重要)
Chrono24は世界中のディーラーから比較購入できるため、相場確認にも使えて便利。
まとめ——デイトジャスト36は「一生の相棒」になれる時計だ
7〜8回の正規店通いを経て手に入れたデイトジャスト36 スレートローマン。
1年以上使い続けて思うのは、「こいつを選んで大正解だった」ということだ。
ドヤらない。でも本物の存在感がある。スーツにも私服にも合う。毎日使えるタフさがある。娘の誕生という節目に選んだこの一本は、大切な「相棒」としてこれからも僕の腕(WRIST)で時を刻み続けるだろう。
「一生モノの時計を買いたい」と思っているあなたに、デイトジャスト36 スレートローマンを自信を持っておすすめする。
よくある質問(FAQ)
Q1. デイトジャスト36と41、どっちを選ぶべき?
手首のサイズと好みによります。36mmは「さりげなさ」と「品」が魅力。41mmは存在感と現代的なサイズ感が魅力。スーツメインなら36mm、カジュアル〜オフ中心なら41mmが合いやすいです。僕の父はDJ41を購入しましたが、並べると全然印象が違います。どちらが正解ではなく、ライフスタイルで選んでください。
Q2. ロレックスマラソンは今でも必要?
結論、正規店で定価購入を目指すなら「通い続ける姿勢」は今も重要です。ただし店舗や地域によって状況は異なります。名古屋での僕の経験では7〜8回かかりましたが、もっと早く買えた人も知っています。焦らず、店員さんとの関係を大切にしながら通うのがベストです。
Q3. スレートローマンは汚れが目立ちやすい?
思ったより目立ちません。グレー系の文字盤は指紋や汚れが視認しにくい色味です。ただしブレスの隙間には汚れが溜まりやすいので、定期的に歯ブラシ+ぬるま湯で軽く洗うと綺麗を保てます。
※本記事に記載の価格・相場は執筆時点の参考情報です。最新の価格は各販売店・Chrono24等でご確認ください。

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